荒ぶる心の奥に宿る、ご縁の真実──素戔嗚尊が教えてくれる「不器用な愛」

荒ぶる神・素戔嗚尊、その激しさの正体
古事記・日本書紀に描かれる素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、
天照大御神の弟にして、
とても感情的で衝動的な神様。
天界を荒らしたことで、
姉の天照大御神に恐れられ、
ついには高天原を追放されてしまいます。
でも…その激しさの根っこには、
「愛するものを失った悲しみ」や
「自分の居場所がどこにもない孤独」が
あったのかもしれません。

感情が深すぎる人ほど、
そのエネルギーをどう表現していいか分からないことがあるのです。
ヤマタノオロチ退治──愛を知った瞬間
高天原を追われた素戔嗚尊は、地上をさまよい、
出雲の地で一人の少女・櫛名田姫(くしなだひめ)と出会います。

彼女は、八つの頭を持つ怪物「ヤマタノオロチ」に
姉たちを次々と奪われ、今まさに生贄にされようとしていました。
そこで素戔嗚尊は──
「この娘を妻にする」と宣言し、命をかけて戦いに挑んだのです。
見事オロチを退治した彼は、
その体から神剣「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」を得て、
後に天照大御神に捧げます。
それは、
「もう暴れたりしないよ」
「自分の力を、誰かのために使うよ」
という、彼なりの償いと誓いだったのかもしれません。
不器用だけど、本気で愛せる人
素戔嗚尊のエピソードは、
一見すると“トラブルメーカー”のようにも見えます。
でもその裏には、
「愛したいのに、うまくやれない」
「想いが強すぎて、空回りしてしまう」
そんな、不器用な心が見え隠れします。
これは現代でもよくありますよね。
強引で困るけど、本当は優しい 口は悪いけど、いつも気にかけてくれてる 感情的だけど、一緒にいて安心する
それってもしかしたら、素戔嗚尊みたいな“荒ぶるご縁”なのかもしれません。
あなたのそばの「困った人」は、誰よりもあなたを想っているのかも
「この人、ちょっと厄介だな…」と思う相手が、
実は一番あなたのことを大切に考えていた──
そんなことに、
ふとした瞬間に気づいた経験はありませんか?
素戔嗚尊のようなご縁は、
激しさの奥に、温もりがある。
遠回りしても、たどり着く先は「愛」。
その真実に気づけたとき、
あなたの世界はきっとやさしく変わっていくはずです。
“不器用な愛”を受け取る準備ができたあなたへ
もし今、
あなたのそばに「扱いづらいな」と感じる誰かがいるなら──

その人の心の奥には、
素戔嗚尊のような激しくて、まっすぐな愛が隠れているのかもしれません。
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