もう一度やり直し始める|休職をきっかけに音楽で人生を再起動している途中の私

人生が止まってしまったように感じる時期があります。

前に進めない。
気力も湧かない。
今まで出来ていたことすら出来ない。

私にとっての休職期間は、まさにそんな時間です。

でも今、少しずつ思っています。

これは「終わり」ではなく、
人生を再起動(リブート)するための時間だったのかもしれないと。

 

止まった時間の中で

仕事の人間関係やストレスが積み重なり、心と体が限界を迎えました。

何度も同じことを繰り返してしまう自分に対して、
情けなさや悔しさもありました。

「またダメだった」
「私は弱いのかもしれない」

そんな思いが頭の中を巡っていました。

社会の流れから取り残されたような感覚もありました。

周りは前に進んでいるのに、
自分だけが止まってしまったように感じる。

でも、止まったからこそ見えてきたものもありました。

 

音楽が戻ってきた

少し元気が出てきた頃、
自然とピアノに触れる時間が増えていきました。

歌も、また歌いたいと思うようになりました。

不思議なことに、
無理に頑張ろうとしたわけではありません。

ただ、

「やりたい」

という気持ちが戻ってきたのです。

そしてもう一つ、大きな出来事がありました。

7年前に辞めたピアノ教室に、もう一度通い始めたのです。

再開にあたって先生が言ってくださった言葉があります。

「再始動するなら、以前教室で弾いたあの曲が、
瑤子さんの今の気分にも合っていると思いますよ」

その曲は、『ガンダムSEED』の劇中歌
『暁の車』 でした。

前回この曲に取り組んだときも、
私は弾き語りに挑戦していました。

そして今回もまた、弾き語りとして向き合うことになりました。

その言葉を聞いたとき、

ああ、私は今、本当に再び動き始めているんだな、と感じました。

音楽は、私にとって特別な存在です。

なぜなら、人生の中で一度、
音楽に救われた経験があるからです。

 

昔も、音楽が私を救った

小学生の頃、いじめを経験しました。

自己肯定感はどん底で、
消えてしまいたいと思うこともありました。

そんなときに出会ったのが、合唱でした。

私の中学は合唱の強豪校で、
コンクールでは全国大会を目指すような環境でした。

私は体も小さく、声量でも周りに劣っていました。

正直に言えば、普通にやっていては太刀打ちできませんでした。

だから、人の倍は練習しました。
必死でした。

その努力を先生が認めてくださり、
合唱コンクールの舞台に立つメンバーに選ばれました。

部員は約60人ほどおり、
1年生だけでも20人近くいました。

その中で、舞台に立てた1年生は、私を含めて4人だけでした。

上級生でも舞台に立てない人がいるような過酷な環境の中でしたが、
その中で私は、少しずつ自分の居場所を見つけていきました。

さらに、外部の一流の先生方のレッスンを受けさせていただく機会もありました。

練習は厳しく、楽なものではありませんでした。

でも、声を出し、仲間と音を重ね、
必死に練習に打ち込むうちに、

気づけば自殺願望は跡形もなく消えていました。

目標としていた全国大会には、残念ながら出られませんでした。

努力が「成功」という形で実ったわけではありません。

それでも、人生は確実に変わりました。

私は生きる力を取り戻していたのです。

 

今、また同じことが起きている

そして今。

休職という形で人生が止まったように見える中で、
また音楽が戻ってきました。

ピアノを弾くこと。
歌うこと。

それは単なる趣味ではなく、

自分を取り戻す作業のように感じています。

昔と同じように、

音楽が私の心を整え、
前に進む力をくれているのだと思います。

 

人生は何度でも再起動できる

私たちはつい、

止まること=失敗
休むこと=後退

と思ってしまいがちです。

でも本当は違うのかもしれません。

止まる時間は、

壊れた部分を修復する時間。
方向を見直す時間。

そして、

もう一度動き出すための準備時間。

人生は一度きりですが、
生き方は何度でもやり直せる。

私は今、
人生を再起動(リブート)している最中なのだと思います。